大阪府寝屋川市で生まれ、3歳のときに「自然に触れさせたい」という両親の思いで、兵庫県淡路島へ移住。山を切り開いて建てられた家で、海や山に囲まれて育ちました。

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音楽との出会いは4歳から始めたクラシックギター。母がギター講師ということもあり、覚えが早かった反面、厳しい指導で楽しい思い出は少なめ…。7歳の時、知人の紹介でヴァイオリンに転向し、神戸まで船と電車で毎週通い始めます。９歳からジュニアオーケストラに所属し、合宿や演奏会、その後コンサートマスターも経験しました。

小学4年生からピアノを始め、遅いスタートながらも順調に上達。発表会では話題になり、中学時代は地元合唱団のピアノ伴奏を務めました。同時に、苦手な曲で本番の怖さも知ります。​

阪神・淡路大震災を自宅で経験。震源地の隣町で母と被災し、運よく助かるものの日常の大切さを実感します。数日後、父と神戸を訪れ、被害の大きさを目に焼きつけました。

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明石市の公立高校に進学すると、独学で学ぶ楽しさに目覚め、学年2位を取ったことも。経済的事情から私立音大を断念し、勉強と２つの楽器の実技練習、楽典、視唱、聴音など専門試験準備に明け暮れました。

京都教育大学では、父の退職に伴い授業料免除で通学。念願だった吹奏楽・マーチングにも再挑戦し、リーダーとして人をまとめる難しさや責任感を学びました。卒業試験は外部の講師に師事してヴァイオリンを選択。学生寮での共同生活で、心身ともに鍛えられた4年間でした。

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大学を卒業後、神奈川県の小学校教員として就職。低学年の担任を受け持ち、やりがいを感じる一方、仕事の責任の重さや忙しさに驚く毎日。そんな中、大学時代の同級生と結婚し、横浜の一般マーチングバンドに入隊。平日は教員、週末は全国大会を目指すハードな生活を2年続け、全国3位・2位を受賞。同時に家の新築にも挑戦し、内装を自分たちで仕上げるなど貴重な経験を重ねました。

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長女の出産を機に、育休を取得。その後次女も生まれ、数年間は子育てに専念し、３歳になった長女にピアノを教え始めます。短時間勤務で教員に復職後は、並行して娘たちの習い事サポートや趣味の吹奏楽練習にも全力投球。走り回る日々を過ごしました。この頃参加したチェンバロプレジャーで、ソロで準グランプリ、審査員特別賞を受賞するも、アンサンブルで自分のミスから賞を逃し、暗譜に対する意識がより強くなります。

一人ひとりともっと音楽を通して深く関わりたいとの思いから、ピアノ教室開講を決意。小学校教員を退職しました。

娘たちのピアノコンクール参加をきっかけに、自身もより専門的なピアノ指導法を学ぶべく、渡部由記子先生の門を叩きます。1年間で指導者ライセンス全級を取得し、正会員にもご推薦いただきました。

同時期、父の悪性リンパ腫と認知症の進行により介護が必要となり、家族で支え合いながらの生活に。

さまざまな困難を経て、現在は自宅で開いたピアノ教室を拠点に、小さなお子さまから大人の方まで、それぞれのペースや個性に寄り添ったレッスンを行っています。